楊ゼンについて。
☆概観
☆容姿
☆人生
☆恋愛
☆謎…。
☆概観
ある時は崑崙山、玉鼎真人が門下の泣く子も黙る天才美形道士。ある時は金鰲島、妖怪ランドの王子様。またある時は新仙人界の頼れる教主様。しかしてその正体は、師叔大好きっ子変態ストーカー!!

封神演義の三大ストーカーって楊ゼン・申公豹・劉環(竜環に非ズ)ですよね!!!……と、楊ゼンファンの皆様の怒りを買うのも大概にしときましょうか(死)。※剃刀間に合ってます。

可愛い奴
です。あまりにも可愛くてつい虐めたくなります(あんたは王天君か)。

普通、楊ゼンに対する人称って「楊ゼンさん」とか「王子」とか「姫(←これは楊の場合だよ)だと思うのですが、私に限っては「奴」だったり。なんでかなぁ。

彼の師叔大好きっぷりは、見ていて気持ちが良いですねぇ(笑)。多分、封神ワールドで一番師叔が好きだと声を大にして主張しているキャラのような気がします。基本的に太公望ファンの楊太派なので、楊ゼンを好きではない師叔は好きですが、師叔を好きではない楊ゼンは大っ嫌いだったり(苦笑)。

一見真面目で神経質ないい子ちゃんキャラ。さては乙女座のA型ですな。……かと思いきや、結構我が儘ナルシスト女装好きという変態っぷりも見せてくれます。シリアス・ギャグ両方こなせるのは、封神ワールドで活躍出来る最低条件です(…)。

そして、全編通して彼ほど成長の著しかったキャラもいないでしょう。実力に加え、精神的にも。太公望の成長が、(作品中も皆無でないにしろ)主に本編スタート以前にほぼ完了していたように思えるのとは正反対で、楊ゼンの成長は物語の進行に比例していたと思います。師叔の決意の結果として封神計画が実行され(伏羲的にも実際そうでしたが)、それによって引き起こされた波風によって楊ゼンは鍛えられたのでは、といったかんじ。

元々、味方のパワーバランス台無しにしかねない、ひとり妙に周囲から浮き上がっているような(苦笑)天才様でしたが。ピンチの時しか出てこない。太公望配下では唯一師叔より年上で、かつ武力・知力共に対等に渡り合える人でした。うん、この知力というのはポイントですよ。ただのアホにしか見えない初期の太公望の真価を見極められるというのが、封神ワールドでの器の大きさを測る踏み絵でしたから。一説には解説キャラ

そんな楊ゼンが挫折も味わって、柔軟さも身につけ、父二人の死を乗り越え出生に纏わるコンプレックスも脱却して、最後には教主までこなせるようなキャラになったのですよ、あの「弟子取るのが面倒くさいから仙人になりませーん」とか言ってたあのボンボンが!!

エピソード
的にもフジリューの贔屓を感じます。まさに準主役

これもあれも「あの人に出会ってしまった」からですよねぇ←やはりそこに話を持っていくか。同人的な意味でなくとも、楊ゼンにとっての太公望の存在というのはやはり無視出来ない重要ファクターなような気がします、はい。



☆容姿
何と言っても美形です。容姿についてあからさまに公言されているのは、妲己と楊ゼン・公主だけじゃないですかね。

太乙とか私の目から見ると楊ゼンと張るように見えるのですが、あくまで彼のステータスは
オタク。楊ゼンが堂々と美形をウリにしているのとはやはり違うのでしょう。

太公望のところで語りましたが、そりゃあもう
非の打ち所のない、万人が認める整った顔立ちなのでしょう。好みとかは置いといて、まずは認めるしかない、という。

その分生き物的な美しさではなく、人形じみた偽物くささも感じるのではないかとも思いますが。いわば伯邑考が妲己に対して言っていたような、
「どこか嘘のある美…」、妖怪の宿命でしょうか。

また人当たり良い分、特に初期では整った顔立ちを崩すこともあまり無さ気です。いつも同じ顔してそう…。

この辺を見る限り、太公望の好みのタイプとは言い難いですねぇ、元々美醜に疎い人だし。しかし男は
中身で勝負だ!とかいったら性格悪いので危険(死)。

しかし、なんだかんだ言ってお坊ちゃんなので根は
いいひとだとも思いますが。あと中身はガキなので母性本能を刺激されそうです。楊太と燃王前提で考えると、太公望と王奕、共通するのが「馬鹿な子ほど可愛い」理論な気がして怖いです…。

ま、それは置いといて。

蒼いロン毛。蒼いジャージ風衣装。三尖刀もアニメではオレンジでしたが漫画では蒼い(最初は金属っぽい色だと思ってたのに…)。正に
蒼づくし。しかし瞳は紫。美しいですねぇ。

イメージ的には
です。空、にしては深すぎるように思うのですが如何でしょう。むしろ空は普賢のイメージですねぇ。

身長は、実は長身ではないと思います。太公望とは頭一つ分はあると思うのですが、逆に言えば
頭一つ分しかない。丁度師叔の頭の上に顎乗っけられる位の差かな、というイメージ(か、可愛い…)。

自分の頭で測ったところ頭の高さは約20p程度のようなので、
176p希望しときましょう。精々178ですね。男としては中背か?低い方かもしれませんが…。

男の体重なんざさっぱり判りませんが、
やや細身でしかし筋肉は付いている武人の躰65〜70sくらいか???うーん判らん……。

なんか、相手が師叔でなければ、といっても過言でなさそうな気がしてきました……(死)。おいおーい。

そういえば。アニメのミニポスター、今年(2001)の卓上カレンダーの絵柄にもなってたイラストの楊ゼン。いいですよねぇ、
(爆)。楊ゼンの取り柄なんか顔と髪だけかと思ってたら、やられました(苦笑)。

腰万歳(やめなさい)



☆人生
はい、という訳で中身。本当は師叔「使用前」・「使用後」で語るつもりだったんですけど(死)。

基本的に奴は自分に自信がないのだと思います。変化とかも、その延長線上にあるんではないかと。

強さ
だけを追い求めている、一種ナタクと同じ状態なのは、それがないと捨てられるという強迫観念。そして、強さを身につければ、それを盾に周囲を見下して悦に浸るというか。好きになって貰える為に頑張ってるのに、拒絶される前に自分から切り捨てることによって自己防御をしていて、結局孤独。

師にしか心を開けなかった過去は、自分の出生の秘密を隠さなければならない後ろめたさに加え、実の父に捨てられたというトラウマが大きかったのではないでしょうかねぇ。

人当たり良く爽やかなお兄さん
、という仮面も人に好かれる為。八方美人タイプですよね。

そして、「人間です」とか言ってる割には、人間のことバカにしているのでは。楊ゼンにとっての人間とは、あくまでも崑崙の人間出身の仙道のことで。生まれは金鰲、育ちは崑崙で、地面に足を着けて生活したことないでしょう。衣食住に困ったこともないでしょうし、その辺は世間知らずのお坊ちゃんです。力こそ全て的な価値基準からしても、愚民ども(怒)には何の価値も見出していないでしょうねぇ…。師叔とか姫昌様タイプの、あくまでも人間的な偉人なんて、見たことなかったんじゃないでしょうか。

それで妖怪が好きかと言われても、
嫌いでしょう。自分のトラウマに関わっていて見たくないし、第一下級の妖怪は美しくないし(笑)。あと、「妖怪は敵」だと崑崙の仙道以上に強く意識することによって、崑崙に過剰適応していたきらいもあるような。

封神計画も、所詮は奴にとっては
「お役所仕事」だったでしょう。自分の実力をアピールする機会以上の感慨はなかったのでは。

そんな楊ゼンに晴天の霹靂な出会いが!!そう、天才の人生は180°転換を果たしてしまうのでした。

まずは師叔命涙ぐましい行動ですね。あとポーカーフェイスが崩れてきた、というのが大きい変化でしょう。

何と言っても、自分の価値基準を「師叔」に置いてしまったが為に「師叔以外はどうでもいい」的な傍若無人っぷりが発生したのが原因ではないかと(笑)。元々自分さえ的な我が儘野郎だと思うのですが、自分の気にする相手が不特定多数から師叔一人へと変化した結果、「誰にでも人当たりの良い好人物」仮面が剥がれてきた、と。

また、師叔にもグーで殴ったりするようになりますしね。本音を見せるようになって、徐々に心を開いていくのです。また師叔が自分さえの人じゃなくて、常に周囲の幸せを気にする人だというのが功を奏して、師叔を通して、楊ゼンもマジに周囲を見るようになっていくのです。いわば師叔が外界との触媒。「僕がみんなを好きだから」という台詞は、太公望に出会っていなければ存在しなかった台詞だと思うのです、形では「みんな」ですけど。

以前某所で太公望は楊ゼンの
パナマ運河だ、という発言を読んだんですが。太平洋と大西洋では水面の高さが違うんですけど、その間を行き来する為に運河を囲いで仕切って水面の高さを調節するのです。つまり、楊ゼンが次のステップへと乗り出す際に必要な、周りとの調整をしてくれた存在が太公望だったのでは、と。その代わり、一度通っちゃったらもう用事はないのですよね。モラトリアム期限定、と考えると悲しくなってきますが…。



☆恋愛
実は、奴は元々ホモではないと思うのですが。って、よくある「あなただから」パターンですかい。しかも、太公望の外見は楊ゼンのタイプか、と訊かれるとまた微妙な……。

商売女系は好きじゃないと思います。素人風の、結構
女らしく清楚なかんじの人が好きだと思うんですよねぇ、真面目だから。師叔は外見清楚かもしれませんが、なんか微妙に違う。というか女らしくはないよ……。

過去に遡れば、女性とは
星の数ほどお付き合いしてそうです(それにしても、崑崙に住まう女仙の数にも限りがあると思うのですが…。人間の女性ともお付き合いしてたんでしょうか…?)。

自分から告白しなくても、
勝手に(怒)向こうから告白してきて、タイプだろーが違ってよーが「まあいいか」的にオーケーしちゃって、そうなればなったで人当たり良いスマイル付きで、それなりに誠意を見せてお付き合い。それなりに一緒にいれば、それなりに愛着も出てきて、「まあこれが恋なのかなぁ」と。場のノリに流され的な。

奴は、
イベントとかアニバーサリーとかに妙に拘るタイプだと思うのですが、この“場”に感情が影響されてきた過去が響いているのではないかと思ったりします。

そして、元々大して執着がないので別れる時はあっさり。しかも
「それがキミの幸せなら仕方ないね」とか耳障り良い言葉で、最後まで好感度高い態度。そのクセ別れた後はあっさり忘れて、その後道ですれ違っても気付かないタイプ(怒)。

社交性高くとも執着心がないのは、やはり大切な存在に捨てられるのが怖いから……なんでしょうけど、それで二百年近く生きてきたら、一種のポーカーフェイス、というか身に付いた生き方ですよね。こういうのも、本人が納得してるのならアリではないかとも思います、自己防衛本能が欠落している師叔の方が異常です。

しかし。

マジ恋愛をした元遊び人は、真の恋に苦しんだのでした。(ほーほほほ!ざまぁみさせ!!)←私が勝ち誇っても…

八方美人は意外と執着心が強かった。溺れる者が藁に縋るように、人生の一条の光、太公望師叔に縋り付く妖怪は現在過去未来、全てを独占したいのです。が、師叔の性格が無差別慈愛ばらまき型なので、何をどう考えても無理。それなりに誠意どころか、余裕無くして大暴走(それはウチだけなのでは……?)。

んで、今までの深入りをしない恋愛体験が悪い方向へ。

下手に宗旨替え
した所為で、今までが他人の愛情をさらりとかわしてきた手前、振られる耐性がないのです。そうしてよく考えたら自分は妖怪人間ベ●ではないか!(違います)

実は、楊ゼンの妖怪コンプレックスは、師叔を好きになってから始まったのではないかと思います……。

今までは否定される前に自分から切り捨ててたのが、
師叔を受け入れて、そして受け入れて貰いたい訳じゃないですか。能力だけじゃなくて丸ごと全てを。それには、初めて自分の出生が問題になってくる。師叔を好きになって、余計カミングアウトしにくくなったのでは。今までは「僕は人間」と言い聞かせていれば良かったのが、誠意を見せようと思えば事実を無視して通り過ぎることなど出来ませんし。

魔家四将戦の、「正体を現したな妖怪!!」の台詞とか、今見返すと涙が出そうです。内心の屈折の酷さが感じられて。当時のフジリューがそこまで考えていたかは別にして(死)。

それだけに一皮剥けた奴は圧巻でしたが。仙界大戦とは、楊ゼンのレベルアップの為のイベントだったのでは、なんてね(言い過ぎ)。

と、人生くさいことも語ってみました(苦笑)。




☆謎…。
はい、ここからはちょっとオマケ。

1)額の宝石ってなにさ。

元々二郎神は
三つ目なんですよね。その名残なんでしょうが。あれ、封神演義的には不思議じゃないんですが、フジリュー封神的にはめちゃめちゃ疑問です……。

半妖態になればなくなってるので、妖怪としてはあまり意味ないとも思いますし。

元始天尊の
千里眼に酷似しているので、進化すれば千里眼として使用可なのでしょうか。教主になったことだし、いずれアレで封神フィールド張ったり。

赤子の頃から付いているので、はじめから奴が新教主になることは確定……してませんよねぇ。女禍や伏羲的には兎も角、崑崙・金鰲が共に滅びたのは、元始や通天パパにとって誤算以外の何物でもありませんし。

実は伏羲ははじめから通天教主の息子を新教主にしようと目論んでいたと思ってますが。それが
『楊ゼン』という存在だからとかは関係なく、歴史の流れ的に。

あと妖怪関連では、
妲己の目を欺く為楊ゼンの妖力を封じる宝貝だったとか。

意外なセンでは、通天パパは実は
元始天尊の大ファンで、息子にそのマネをして喜んでいた、なんて……(死)。ま、まさかね。


2)原型はナニ。

何なんでしょうねぇ。そもそも両親が別種の妖怪仙人同士なら、原型も妙に2種のモノが混ざってそうですが…?

半妖態の姿を見ると、鳥みたいな龍みたいな、……やっぱりよく判りません。


3)母親って…。

本気7割・冗談3割で、密かに妲己ちゃんだと思っていたら、結構そう思っている方がいらっしゃるもんだと最近気付いていい気分です。

やはり彼の能力の高さは
遺伝なのね、とか。妲己が楊ゼンに目を付けていた(らしい)過去とか。女禍と出会う少し前から妲己は事実上金鰲とは縁を切っている筈なのに、わざわざ人質トレードちょっと前脱退宣言したり。

燃燈が崑崙から姿を消したのが
250年前ですが、楊ゼンが生まれたのがこの頃と思ってます。楊ゼンというコマの存在があって、はじめて封神計画が本格始動したんじゃないですかねー。

あと、
で宝貝以上のことが出来るキャラが、燃燈の意味不明の妲己借体形成楊ゼン変化。伏羲を見てると、王天君の肉体なのに太公望比率が高い所為で外見も太公望的だとか(=借体形成?)、最終回でマッチョに変身とか(=変化)、最初の人の能力っていわばなんですよね。最初の人の遺伝子が非常に濃い二人の間に血縁関係があっても不思議でない気が。

あ、燃燈は年寄りなだけでしょう(失礼な発言)。

他に多い説が母は
人間だったとかいうやつですが。ただ、これはPSのエセ燃燈とネタが被るのでどうかと思うのですが(別にいいじゃないか)。


4)凄くくだらないこと。


哮天犬って普段は袖の中に入ってるんですよね。

服を脱ぐ時どうするんでしょう……。宝貝なのでないようなもの?

気になるんですよね、特に
房事の最中はどうなんだろうとか……(死)。な、なんて最低な話題!!