ヒバードVSミルフィ雑魚サンド(一部抜粋)

「ミードーリータナービクーー」
「………へ?」
 緊迫した雰囲気にはそぐわない歌声が河原に響く。対峙する(というより迫り迫られている)二人が声のする方を見上げれば、青い空を旋回する黄色くて真ん丸の小鳥。
 彼らが本来探していたはずのヒバードが翼を羽ばたかせ、
「うおっ?」
アーペの顔面に向かって突進した。目玉を突かれそうになった男が数歩後退したのを見届けた後、己の定位置へと戻っていく。
「ツナヨシピンチ!ヘンタイタイヘン!」
「………ふぅん」
 ヒバードの定位置、それ即ちトンファーを構える雲雀恭弥の肩の上である。
「帰りが遅いと見に来れば……並盛での風紀の乱れ、許さないよ」


……てなかんじで、結局は何の変哲もないヒバツナに落ち着いちゃったような。



家光VSリボ様サンド(一部抜粋)

「……なんだ家光、帰ったのか」
 驚いたように、というのは口先だけだろう。その白皙には余裕めいた、人の悪そうな笑みが張り付いている。
 綱吉ではない。ずっと年上の、二十代半ばほどに見える男だ。癖の強い黒髪を手櫛で後ろに流せば、鋭すぎる黒い眼光が顕わになる。彫りの深さや肌の色から日本人でないことは判る。成人男性にしてはやや細身だが、その実よく鍛え上げられた筋肉がしなやかな身体を覆っていることは一目瞭然だった。
「な……なぁ……っ」
「で、俺に用なんだろ?」
 男のすぐ横、身を寄せるようにしていた息子が寝返りを打った。男が動いたことで寝心地が変わったのだろうか。
「ぬわあぁあにいいいqあwせdrftgyふじこlp;@:……!?」
 家光は絶叫した。悲痛な叫びは町中に響き渡り、ガラス窓をびりびりと震えさせ、驚いた飼い犬は次々にワンワンと吠えたて、ご近所の人々に本日最大の騒音公害を齎らした。


……なんかリボ様、呪いが解けたらしいですよ?(他人事口調)
ページ数が多い割には、ひたすら家光がうおーうおー怒ってるだけの話。