桃園三兄弟の長兄にして、乱世のうそつきウサギちゃん。一介の草鞋売りから魅力と人徳と愛嬌だけで皇帝の座にまで上り詰めた不幸のアイテム元祖であり、演義他の各メディアで主人公にされやすい。
色白の貴公子顔で、耳が長く、手も長い。
父を早くに亡くし、母と草鞋やら筵を売って生計を立てていたが、志は大きかったらしい。十五で一族の従父劉元起をスポンサーに洛陽の盧植門下の私塾で学んだが、学問より音楽やらファッションにうつつをぬかす典型的な不良学生と化す。馬商人張世平・蘇双らの用心棒をしているうちになんとなく任侠の世界に入り、地元の親分に。
黄巾の乱でデビュー後は小規模軍団の長として各地を放浪。徳の人とのネームバリューを広げ、軍師諸葛亮を味方にした後はえげつないことも色々しつつ、蜀・漢中・荊州の一部を手に入れた。勝手に献帝が殺されたとの誤情報を信じた振りをして、皇帝の座に着く。夷陵でズタボロに破れ、失意の内に病死した。
「可愛いフリしてあのコわりとやるもんだね」キャラ。「幼顔のやり手娼婦」とか言ったらファンに殺されるだろうか?(死←オリジナル設定も大概にせえよ)
庇護欲をそそるオーラを振りまきつつ大所帯で群雄の居候に転がり込み、金品食料絞れるだけ搾り取って散々貢がせた挙げ句に、相手の凋落を予感するやあっさり捨てて自分は避難。しかも、もてあそんだ相手にはいつまでも好印象を持たれているという真の悪女タイプ。周瑜が警戒したのも尤もかもしれない。
元々学生時代から先輩の公孫の財布で遊んでいた要領良しだったが、乱世で人格が歪んだのか犯罪的な性悪となってしまった。喜怒哀楽を表に出さず、度量の深い人徳者の顔の裏で「頼れるのは自分だけ…」とか呟いている。妻子を顧みないこと甚だしい男。
公孫・陶謙・呂布・袁紹・劉表・劉璋……彼を囲い、やがて没落していった群雄は多々居れど、唯一劉備が心許しているのは寡黙な義弟、関羽であるとの噂も。
一時期ターゲットだった曹操は手に負えず、自身の方が苦手意識を抱く結果に。孫家はしっかり不幸にした。
☆推奨カップリング
関羽?劉備 曹操→劉備
公孫→劉備 袁紹→?劉備 劉表→?劉備
孔明→劉備 魏延→劉備 劉備←糜竺
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