楊 | 確認って? |
梓 | ぐあ!管理人を差し置いて初っ端に喋りやがったこいつ! |
楊 | いいじゃないですかそれくらい!大体あなた師叔より失礼ですよ仮にも仙界教主に向かって! |
太 | ……話を先に進めぬか?(疲) |
楊 | そうですねっゥ |
梓 | (可愛い子ぶりやがって…!)では、以下では歴代史家の荀観なるものを確認していきたいと思います。 |
楊 | それが荀の死因探求に関係あるんですか? |
梓 | ええ。荀観というか、荀の政治的スタンスに対する考察ですけど、これを踏まえないと魏公就任の件で揉めた事実の解釈が違ってきますから。 |
太 | 就任に反対した理由、か。 |
梓 | その反対によって曹操が殺意を抱いたか否か。 |
楊 | ……ああ、成程。 |
梓 | では以下、『漢魏文学与政治』を再編集(?)したスタジオ収録会談です。あ、勿論フィクションですので実在の人物(特に口調や言動)・団体・事件とは一切関わりがございませんよー。 |
楊 | 空箱事件とも関係なかったら困るじゃないですか。 |
太 | 余程酷い超訳なのだな。 |
梓 | ぎく(図星)。ぶ、VTRスタートっ!!(焦) |
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ぷつん。 |
楊 | あ、あれ? |
梓 | はン、だからどうした。 |
楊 | ちょっ、VTRの途中じゃないんですか!? |
梓 | これ以上続けても不毛です。 |
楊 | でも司会者、何か喋ろうとしてましたよ? |
梓 | それはまた第二章で取り上げることもあるでしょう……(遠い目)。 |
太 | それは構わぬが、別に対談形式にせんでも良かった気がするぞ。結局は四つの見解であろう。 |
楊 | ええと、荀を漢臣・魏臣のどちらと見なすかに加え、どちらの王朝を正当とするかによって荀の評価も変わってくるんですね。 |
梓 | はい、時代的には1→2→3→4になってます。とはいえ2と3は結構混在しながら喧々囂々言ってますが。 その中でも1→2間で魏から漢へと正統とする王朝が変化してるのは、 |
楊 | タテマエ主義? |
梓 | も、ありますけど。1の書かれた西晋が魏の禅譲を受けた王朝だという前提に加え、2の発生した南北朝時代の漢民族は、北方の異民族に土地を奪われ、江南に亡命政権を作ってる状態だったのが原因かと。 |
太 | 蜀と自分らの境遇とを重ね合わせて、この頃から蜀漢正統論が出てくるのだったな。 |
梓 | 南北正閏論でしたっけ、確か。 |
楊 | その南朝政権も元は西晋の系譜でしょう?自己否定っぽいですね。 |
太 | だからこそタテマエ重視に流れていったのかのう。 |
梓 | 3で弁護意見が出てくるのは、結局自分ら門閥貴族の出自である名士層の立場を誤魔化したいからですかねえ。どうせ実際の国家への忠誠なんてなさそうですし、魏じゃなくて漢に尽くした人もいたんだから自分達の手は汚れてない、みたいな? |
太 | それはどうであろうな。憶測が過ぎる気もするが。 |
楊 | じゃあ3→4の変化は? |
梓 | 近代に入って、中国は王朝主義とか伝統社会を捨てたタテマエですもん。儒教的な思想は嫌がられますし、曹操再評価に関しては、魯迅が褒めてるからってのもあるんでは? |
楊 | それもタテマエなんですか………。 |
太 | 一朝一夕に本質は変わらんからな。 |
梓 | 実際民衆レベルでは曹操嫌われっぱなしらしいですけど、現代中国の学者的には4の意見が大半らしいですよ。 |
太 | 民衆としては、京劇での悪役イメージが強いのかのう。 |
楊 | 再評価といっても、生活とは関係のない机上の世界ですし、所詮。 |
梓 | ……痛いこと言いますね、この架空キャラが(微笑)。 |
楊 | !!師叔、酷いこと言われました〜〜!! |
太 | 史実の悪役官僚な楊と混同されるよりマシであろう?(平然) |
楊 | めそめそ……(T_T) |
管理人のアホ訳は信じないで原典or訳文にあたって下さい……。