「――――――――――っっっっっっっ。」
部分変化で手にした禁鞭を振り回す楊ぜん。
そのカンバセは普賢への怒りで素敵に煮えくり返っている。
太公望激ラヴ・普賢鬼憎の彼は周りのことなんか目に入ってないらしく、部屋はすでに壁さえない全壊状態。
「また部屋を壊したのか、楊ぜん。」
LOVEでしの機嫌をうかがいにきた玉鼎真人は、なんと言うか苦笑い。
楊ぜんが壊したものの損害賠償請求書は実にスムーズに、何の疑いもなく、師匠である玉鼎真人のもとに舞い込んでくるからである。
弟子のエセ禁鞭は恐ろしいが、早めに止めておかなければ更に被害が拡大するので、決死覚悟で楊ぜんを鎮めに入ろうと、したものの………………………………もう無理。
「♪♪あいーー それはーーあーまくぅーーー♪♪
♪♪あいーー それはーーつーよくぅーーー♪♪
♪♪あぁいー それはぁーとぉとくぅーーーー♪♪
♪♪あぁいー それはぁーけだかくぅぅーー♪♪
♪♪あぁいーーあぁいー、あぁぁいぃぃぃーー♪(←ベルばら)」
とってもご機嫌麗しい普賢真人ちゃん。
背中のびらびら(羽根?)をなびかせて、向かう先は、既に崩壊していることは容易に想像がついている楊ぜんのお部屋。
廊下を曲がったところで、楊ぜんの部屋跡前で半死している玉鼎を見つける。
「おハロー、玉りん♪」
……応答無し。
目が白目をむいているので、手遅れを悟った普賢はその先で大暴れしちゃってる楊ぜんに目標を移す。
「おハロー、楊コちゃん♪」
楊ぜんのエセ禁鞭が普賢の足元の瓦礫を砕いた。